ソーシャルビジネスの組み立て方について〜その③〜

ソーシャルビジネスプランコンペedgeの中で、メンターがよくプレイヤーの方にお伝えしている、

「ソーシャルビジネスの組み立て方」についてお伝えします。

3回に分けて記事を更新していきます。

 

最後のテーマは「原因の原因をつかんで、解決策としての商品を選択するです。

 

 

<原因の原因をつかんで、解決策としての商品を選択する>

 

社会課題の原因が見えたら、その原因を深堀りしましょう。

 

さきほどの「家の天井から水がポタポタ落ちて来る」原因は、

屋根裏の配管を伝う水であることがわかりましたが、

配管を水が伝う原因は「雨漏り」ではなく「水道配管のヒビ」にありました。

水道元栓を止めると天井からの水が止まったので原因が確定しました。

 

これと同じように、見えた原因のさらに原因を深堀していってください。

そして「水道配管のヒビ」と同様、「これを解消すれば解決する!」という原因がつかめると、

その原因を解消する方法=「商品」「サービス」があれやこれや浮かぶはずですので、

「目指す社会」を実現するのに最善の「商品」「サービス」を選択して磨き上げてください。

 

<商品を選択して、世の中に広げる>

 

目指す社会は、本当に追いかける価値があるのか?

目指す社会と現状の間にある原因仮説は、ほんまに因果関係があるのか?

原因の解消法としての商品・サービスをビジネスとして供給し続けることで目指す社会が実現する・・・という

因果関係が成立するのか?これらを当事者、関係者、仲間などと検証してください。

 

そして、商品・サービスを狙い通りに供給し続けるための具体的なビジネスプランを描いてください。

そのためにはまず、小さくお試ししてみましょう。

お試しの中でビジネスに必要な物事をたっぷり経験しながらビジネスの力を身に着けていきましょう。

 

お試しの中で手ごたえを感じたらビジネスとして成立し得る規模に育てましょう。

ここで、あなたのビジネスが「目指す社会」を実現できる規模にまで巨大化するイメージをもつ必要はありません。

あなたのビジネスが上げる成果を見た人々が「私もやりたい!」と考えて同業者が増えることで

「目指す社会」が実現するイメージの方がある種自然な感じがしますよね。

 

人が見たら「私もやりたい!」って思ってしまうような素敵なビジネスに育てましょう。

 

<最後に>

 

我々NPO法人edgeが実施するビジネスプランコンペにおいても、

基本的にはこれまでお話した流れて皆さんのビジネスプラン磨き上げをお手伝いしていきます。

 

「ビジネスが決まってなくて・・・」「ビジネスプランなんて書いたことないし・・」

といった声が聞こえてきそうですが、大丈夫です。

「この社会課題を解決したい」ということさえ明確ならば、適切なビジネスプランを描いて実行できるようになります。

 

我々のビジネスプランコンペでは、

ここまでお話した「社会課題」「その原因・背景」「解決策としてのビジネス内容」などを応募用紙(一次審査シート)に記入いただくことになりますが、

あなたが解決したい社会課題の中身がわかる記述さえしていただければ大丈夫です。

 

それでも「書き方がわからないしなぁ」という方はぜひ、事務局にお問い合わせください。

メンターがていねいに記入を支援させていただきますので、よろしくお願いいたします。