過去プレイヤーインタビュー~宿場JAPAN 渡邊 崇志さん~

edgeとの出会い

同志社大学大学院の授業で、edgeのメンターを務める古野さんとの出会いがありました。自分としては糸口が分からないから勉強しに行ったのに、「勉強したいやつは勉強したらいいけど、現場持ちたい人は現場行きなはれ。今すぐ東京帰りなはれ。」と言われ、その言葉に衝撃を受けました。その出会いがきっかけで古野さんには連絡を取って相談するようになりました。その後古野さんからの紹介で、2010年にedgeが行っていた「社会的企業創業支援ファンド」に応募しました。

 


ファンド応募時の状況

同志社の大学院のときはまだ現場はなかったのですが、ファンドに応募した際にはすでに開業していました。ただ、半年以上一人で宿を全部回していた時期があり、とにかく365日24時間働きました。でも、そうやって自分が現場に入ると色んな課題が発生します。現場に入っている分、マネジメントが何もできてない状況でした。そのときは「もう1回事業プランや今後やっていきたいことを見直さないと、時間がただ過ぎていってしまう」という危機感を抱いていた時期でした。


ファンドの支援期間について

ファンドのときは担当のメンターとして、古野さんと関原さんがついてくれました。事業の組み立て方やファイナンスの部分も、全然違う視点からのアイディアが入ってきてすごく助かりました。このファンドを受けて大きかったのは、自分が背中を押してもらえたってことです。事業者って、業務に入っていけばいくほど細かいところに執着してしまいがちです。でもこのファンドの支援を受けて、一度視野を広く持つことができて、その時間が貴重でした。

関原メンターにメンタリングを受ける様子(写真右奥)


その時間が後々何に効いたかというと、「自分の宿をプロジェクトにして他の地域に展開していく」という視点を持つことにつながりました。それからミッションや志の言葉を整理しました。その結果、今の仕事が作業ではなくなりました。今では全国から人が集まってきますし、働く人のモチベーションも高いです。

もう一つ、ファンドの支援を受けて大きかったことは、ファンドの機会を活かし、長野県須坂市で開業希望の女性をサポートできたことです。品川宿を修業の場とした後、地実際に地域に根ざすゲストハウスを開業し、彼女の人生を変えることになりました。


東日本大震災当時の状況について

2009年に開業して、2年で日に日に稼働をあげて実績をあげました。ただ、そんなときに東日本大震災があり、自分がターゲットとしていた外国人が天変地異によって日本からいなくなりました。英語のHPしか自分たちは持っていないのに、外国人が来ない。そういう状態に直面したときに「ちょっと待てよ」と。今までやっていた業務をどこまでミニマムにできるかを考え、そこからどう再建していくかということを考える時間もできました。また、震災後支援した宿の育成もあったので、お金にはならない時期でしたが、種まきの期間になったと思います。ただ、売上も1/3になり、家にも4ヶ月ほど帰れない状況が続きました。そのときもメンターの古野さんには頻繁に電話で相談にしました。

edgeコンペとの出会い

edge2016に、自分のところに訪れた朴さんが出場したのがきっかけです。朴さんは東京の僕の元を何度か訪ねてきてくれて「本当にやるの?」と聞くと「やります」と返答がありました。その後3ヶ月は住み込みで修業を経て、関西に戻る際に古野さんに連絡しました。そこでedge2016の紹介を受けて彼を出場の機会を頂きました。地縁のない関西で彼を見てくれる人、地縁を広げてくれる人を探していたので、ぴったりな環境を紹介できたと思いました。

edgeの合宿でメンタリングを受ける朴さん(中央)と、傍でサポートする渡邊さん


edgeのご利益について

 edgeでは、「これがあるべき姿かな」と思っていたところをいろんな視点で指導、掘り下げを頂きました。単なる事業家ではなく、社会起業家という形で公共の部分を担っていくことは、社会課題の考えについて整理することにもつながりました。


また、edgeは時間をかけてプレイヤーを育成していくのも大きい。その考えの根本にあるのは「人と人との関係性」を大事にするという姿勢だと思います。それは、各メンターが起業し事業を始めた経験があり、そのときに人にお世話になった経験から導かれている事だと思います。姿勢というのは短期的に変わるわけではないし、そこに時間がかかるということも理解頂けた上でのサポートだと思います。


自分のゲストハウスは、この10年で普及してきました。同業者で、事業規模を拡大していく事業者もいましたが、自分は一つのエリアにこだわってやってきました。結果、次に新たな店を出店するときに、不安はありません。地域が味方になってくれる自信があるからだと思います。大企業では、なかなかコピー難しいと思います。

建物は3ヶ月でリノベーションができますが、人と人の関係構築は3ヶ月では至らない。というわけで、とてもSLOWな展開モデルです。


こんな人にedgeはおすすめ

伸びシロがある人、ですね。どんなバカちゃんでもアホちゃんでもいいですが、言われたことを考え、もう1回プラン考えてくるとか、言われたことをスポンジのように吸収できる人。事業モデルとかプランの精度ではなく、パーソナリティーが素直な人。仕事作れるっているのはそういう人だと思います。人と人との関係構築は、素直・正直でないとできないことだからです。


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